2020年05月05日

鍼灸師の書いた本 その2 鍼治療 現代の鍼治療に求められるもの



鍼灸治療についても一般には分かっていないことでしょう。

せいぜいツボに鍼を刺せば痛みが消えるぐらいと理解されているのでしょうか。

なあんにも知らないで鍼灸学校に入学した私は、マッサージの先生が「最近になって気のことを話しても理解してもらえるようになった」と話すのを最初のころに聞きました。

そのときはただ聞き流すだけでしたが、二年生になって按摩の先生が怒って「あんまも鍼も同じことやって治しているんだ」と聞いて、初めて鍼灸あんまの本当の治療の根本に気が付いたのでした。

たまたま時間的にそこしか通えなかったところに入学したのですが、気について目覚めさせてくれる先生方がいらっしゃったことは幸運でした。

鍼灸は紀元前に書かれた黄帝内経を忠実に再現した治療です。

その頃は最高の治療であっても、二千年後の今には不足していたり、当時は分からないで謎になっていたことを解明されないままにし続けていました。

神経は西洋から解剖学が入ってきて分かったものです。

神経など分からなくても経絡の調整をすることで、痛みも病気も治せると古代の治療家は分かっていたので、敢えて知っていたか知らないかは分かりませんが、無視していたのかもしれません。

したがって神経を目指して痛みを軽減させる手法の鍼は、伝統的な鍼治療とは言えません。

黄帝内経のころは脳の働きが分かりませんでした。二千年前のことでしたから。

勿論西洋医学でも脳の働きメカニズムが解明されたのは、ここ百数十年のことではないでしょうか。

とすると脳のことを解明してきた西洋医学の成果を取り入れて、東洋医学の立場から構築しなおせば新しい鍼灸が出来るはずなのです。

そうは簡単に言いますが果たしてそれに沿った治療法があるでしょうか?

高麗手指鍼は出会うべくして出会った鍼治療ですが、手のひら先生スタイルにさせるには、自身が脳卒中という病気を体験し何とか治そうとしたところから始まったのです。

ここで鍼灸師として持っていたい、経験すべきものを書き出してみましょう。

1、気功 気のパワーの修行

2、治療家の気を引き継ぐ

3、免疫の調整が出来る

4、血液循環を改善できる

5、経絡調整が出来る

6、脳を理解し脳を刺激できる

たとえば日本で伝統的な弟子入りという経験をしていれば、1と2については合格で、治療もできるし患者さんのほとんどは治すことが出来るので、鍼灸師として生きていけます。

何度も言うようですが治せる一人前の治療家になるには、弟子入りを経験し先生の治療家としての気を譲り受けなければなりません。

気だ気だと言われ、それならと気功師に習ってもその気は治療のための気ではありません。難しいところですね。

3、4、5は対に考えられます。

日本では経絡治療は未完成と言われています。

韓国の舎岩五行鍼をそのまま持ってくるのがまずかったかは分かりませんが、柳谷素霊師の弟子たちに研究させたが未完成と言われています。

気が動けば血が動く、逆も真なりと言われますので、この二つは対の関係です。

1から5までが出来るようであれば鍼灸治療は完成です。

しかし今は21世紀ですから時代に合わせて、脳の治療までが鍼灸の治療対象なります。

前に紹介した「神経免疫学革命」脳医療の知られざる最前線 (早川書房) ミハイルシュワルツ共著 のように脳の解明は進んでいます。

しかし治療に関しては鍼はまだまだ引けを取りません。

これを読めば体全体が免疫を維持することで、正常に生命維持活動が行われてゆくことを教えてくれています。

では伝統的な鍼灸治療が追い付いて行けるのかと問えば、その答えは「否」となります。

黄帝内経をひたすら読み解くことに腐心してきたので、そもそも脳は語られたことがなく、それを研究し深化させることは出来ません。

脳を意識しそこを刺激できるツボを発見した鍼治療のみが進化出来ます。

脳のツボがあって多少なりとも脳を治療できる鍼はあるのでしょうか。

1、中国の朱氏頭皮針

2、山元式新頭針療法(日本人医師 山元敏勝博士考案の針治療です)

3、ノジェ式耳鍼(フランス人医師 ポール・ノジェ博士が考案した耳鍼です。中国式はこれを模倣したものです)

4、手のひら先生スタイルの高麗手指鍼

1は中国に古来からある頭皮の治療をまとめて出版された治療方法です。しかし気を使った治療法なので使いこなすのは難しいそうです。

2は山元医師が独自に考案した頭皮を使った鍼治療です。独創的だったので中国でも摸倣できませんでした。先生も仰っていますが、経絡とか気とは考慮しない、物理療法的な刺激になります。

3はフェーズ6までに現れるツボを刺激し治療する耳の鍼です。使い分け使い方の説明が見つからないこと、気の流れがないので物理療法になってしまいます。中国でも摸倣されていますが、さすがにフェーズまでは摸倣できませんでした。残ね〜ン。

4はノジェ博士のアイデアを貰い、手のひらに隠れていたフェーズT〜Vの内臓と脳神経のツボを洗い出しました。

このことで脳の治療が可能になりました。免疫の調整ツボもフェーズTからVまであります。

更にフェーズとは何かが耳鍼では説明されていないのですが、私は進化の過程で魚 鳥 哺乳類に対応することを明らかにしました。

身体もそうですが、脳は一気に出来上がったわけではなく、徐々に積みあがってきました。6層になっているという学者がいるようですが、私はノジェ博士に習い3層とみなしそれが進化の段階と見ます。

脳幹 大脳辺縁系 大脳皮質 の3層です。

この3層を結び付け統率し監視するのが経絡の役目と私は考えています。経絡が監視のほかに治療にもいかせる働きを持つことが、鍼治療の強みでもあります。

鍼治療は本にも書きましたが、外から見えている部分は本の一部にすぎません。

シンプルなものほど実は理解が簡単ではないと鍼治療にも言えることです。

以下の図書は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川

posted by 手のひら先生 at 15:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月04日

鍼灸師の書いた本 その1

おかげさまで昨年出版した「手のひら先生の高麗手指鍼療法」が、考えていたより売れているようでありがとうございます。

実際心の中では数冊ぐらいでそれほど売れるとは思っていませんでした。

目的は出版することでした。

しかし鍼治療理論については自信がありました。なぜなら高麗手指鍼にとどまらず、鍼灸治療および理論として画期的なものだからです。

それを解説し鍼治療の高麗手指鍼とは、このように掘り下げれば腰痛肩こりの治療から発展させることが出来る、それを説明したかったのです。

急いで書き終えたのが1か月後でした。

その後入院したことで校正も2回しかできず、3回目は出版社任せにしたので誤字などがありますがご容赦ください。

ところで鍼灸治療はまだまだ誤解が存在しています。その認識も変えたい願いもありました。

それで出版に思い切って出版に至ったわけです。

さて東洋医学にはまだまだ誤解されていることがあります。あんまとマッサージと指圧の区別は、分かっていない人がほとんどでしょう。

マッサージは世界中に同じようなものがあります。

日本には「あんま」があり「あんまマッサージ指圧師等」という法律で規制されています。

あんまとマッサージの違い分かりますか?

資格をももって仕事を行っている方でも、その中身を理解している方は少ないでしょう。

「あんま」と呼ばれるまでになるには、指導書もなければあんまになるための道標もありません。免許皆伝などありえないです。

「あんま」の技術に達した人は、なぜここまで来れたかを書くことはありません。

更に「あんま」の中身を細部にわたって説明もしません。したとしても「気を通すのがあんまだ」と言うだけでしょう。

もしあんまをすることができても、あんまとはどのようなことをするのかを分かったとしても、彼は決して教えないし教えることが出来でしょう。

あんまの技術は教えられない気の世界に属します。教えることが出来るのは指や手の動かし方です。

動作については世界中似たり寄ったりです。ですから世界中にマッサージはあります。

見たこともないし調べたこともないので分かりませんが、あんまの本は見たことがありません。

それはもっとも大事な根幹の「気」は教えることが出来ないからです。

したがって本は書けないし書かないのです。

「ビデオやDVDで気功師が舞うようにしていますが、あんなの真似しても気が出るわけではありません。」

気の概念は中国から渡ってきたかもしれませんが、中国人は気の本質は分かっていないはずです。

理解していたら本に書くし、習った者すべてが気を発することが出来るようになるはずです。

しかしそのようなことはありません。

だが実際は気をどこかで習い獲得してあんまになった人もいるわけです。

指圧師があんまマッサージの法律名にならんで載るようになりました。

あんまとマッサージの2つと指圧の区別が出来ますか?

本来指圧という強くツボを押す技はあんまやマッサージの技術の中にありました。

指圧を頼むとその中ではマッサージも行われます。

しかし指圧師の中にはほとんど強く押さないでも、指圧効果を出せる方がいます。

亡くなられてしまいましたが、浪越学園の理事長だった浪越徳次郎師の技をテレビで垣間見ましたが、強く圧してはいませんでした。

やはりトップにある人は気を使うのだと理解しました。

マッサージは西洋から伝来したものであんまとは別物です。

あんまが心臓から指先に揉んでいくもので、マッサージは指先から心臓へ揉んでいきながら体液を戻す、教科書でこう説明されているはずです。

あんまと指圧のトップクラスになると、経絡を揉みほぐしながら気を通し緩ませていく、ツボを軽く圧しながら気を送りこんで緩ませていくのです。

マッサージは病院の中でリハビリに使われているように、体液循環を促す手技です。

したがってスポーツマッサージなどの言葉が生まれたように、筋肉や神経や骨を本来の正常な状態にする目的で行うものです。

気のパワー云々は言われません。

体験から言うのですが、歳をとると体をさわってもらいたくなります。

おそらく年とともに気のパワーが低下するので、補充したくなるのでしょう。

サウナに行くと必ずマッサージを受けました。

そこで気が付いたことがありました。

チーフと思われる方は良く腕が動き技は素晴らしいものがありました、が気持ちが良くならず且つ体も緩みません。

ところがまだ若い人が施術をしてくれました。

技術的には未熟でしたが、帰宅する途中驚くほど体が緩んでいることに気が付いたのです。

彼(彼女)がどこかで気の修行をしたとは考えられません。

そのサウナでほかのベテラン治療師から気を譲られたこともなさそうです。

ここが気の習得という所に難しさがあるわけです。

一般の方はマッサージに気が関係していることなど知る由もないところです。

私ですか〜!気は出していますし・出ていることも知っているし・見えてもいます。

なぜ出るようになったかは教えたくないのですが、まず気についてはあの北斗の拳のケンシローのモデルと言われている、鳥居隆篤先生が師になります。

あんまは学校のあんまの担任だった、トレーナーの世界では神様と言われているそうですが、小守スポーツマッサージ療院の社長井上良太先生でした。

そのほかレイキ療法とレイキマスターを取得しました。さらに直伝霊気も習いました。

それらの修行が私の気の根元になります。

そこで鍼治療の気とはどのようにして作られるのか、その結論は次回に書きましょう。


以下の図書は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 15:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月03日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? 10 右腎はなぜ命門と呼ばれるのか?



東洋医学の腎臓と西洋医学の腎臓は概念が異なります。

西洋医学的な解釈は尿を作り出しホルモンを分泌する臓器です。

東洋医学では尿を血液から濾す臓器の意味ではありません。

左腎臓 右命門と呼ばれます。

命門とは何か?

人間は生殖行為をして受精が完了すると生まれてきます。

ーークス −−クス −−クス と治療の説明の中で3回ほど普通に口に出したのです、するとその外人さんが「先生私と妻の行為は メイク・ラブです。−−クスではありません。」と言われました。

そうか映画の中で良く叫んでいたりするのを見て聞き流していましたが、−−クスとメイク・ラブは違うんだあ!

外国語は難しいなあ?

ところで東洋医学では交尾ではなく、父親と母親の元気を受けて我々は生まれてくるとされています。

そのもらい受けた「元気」を納めておくところが「命門」という臓器です。

手元にある「東洋医学講座」小林三剛 著 第三巻 脾臓・肺臓・腎臓編 緑書房 刊 を開いてみます。

ちなみに小林三剛先生は東洋鍼灸専門学校の大先輩であり、東京高田馬場にある東京易学校を創立させたと聞いています。

更に千葉県にある関東鍼灸専門学校も創りました。

腎は水中の火とよばれ、水の性質を本来は持つが、例えば人間が病気で亡くなる寸前に体温が低下する時があるが、一瞬この水中火が燃えて体温が上昇するそうである。

著書にもこの水中火を納めてあるのが命門と書かれています。

ちなみに火は五行では心臓と結び付けて考えられています。

しかしそれ以外命門となずけられているのかは不明と書かれています。

二千年前とは言え優秀な治療家が集まって命門と命名したのは、気分で呼んだわけではなく何か理由があったはずと考えます。

では何故右の腎臓を命門と呼んだのでしょうか?

最初に考えたのは位置です。

右腎は左腎に比べ3センチ下に位置しますが、これが左右の大きさををもたらしてはいません。

左腎に近いのが下大動脈、右腎は腎静脈に近いですが、それで命門となずけられたはずはありません。

位置の問題ではなさそうです。

それよりも肝臓は右側にあり,五行では木に属します。

五精と気に関する区分けでは 魂と精志が配当されています。

手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法とは何か、を考えた末に進化論へとたどり着きました。

人間になる前は鳥であったとされます。

鳥の場合左腎が大きくなっています。

しかし古代の治療家が鳥の解剖も、鳥から進化したなど考えも及ばないでしょうから、ここから考えることは無理があります。

ただし鳥の場合に生殖に関係するのはメスでは左の卵巣が関係します。

オスの腎臓の上部に精巣が乗る形になっています。

ひと世代前の鳥の時代では命門の意味を解くことは出来ません。

現時点で考える命門と呼ばれる意味は、人体の右側に肝臓と腎臓があることから考えてみましょう。

肝臓の主だった働きは、気と血をコントロールすることです。

西洋医学的には肝臓は最大の臓器で、最も血を内蔵します。

腎臓と肝臓の関係は、腎が水の性質、肝臓は木の性質とされます。

水は木を潤し助ける、お母親と子供の関係にあります。

肝臓と腎臓は気の関係と五行の関係から結び付けられ、親から受け継いだ気を臓するところと考えたのかもしれません。

手のひら先生スタイルとして、すべての臓器と脳神経のツボを、フェーズT〜Vまで調査しましたが、フェーズTの腎臓のツボと重なる臓器と脳神経のツボはありませんでした。

そのほか元気を納めておくのはへそ下にある、丹田だという事で重なるツボがないかと調べましたが、一つもありませんでした。

右腎は命門であるというのは、相当難問になります。

古代より難問であった命門の意味は様々に考えられてきましたが、現代でも難問なのだろかと考えてしまいます。

書き始める前は簡単に結論に至ると考えていましたが、とても甘い考えだったことを理解しました。

高麗手指鍼のツボを精査していくと、臓器と脳のツボは重なる場合が多いのですが、それもありませんでした。

ここまでお読みいただいたのに申し訳ありませんでした。まだまだ勉強ですね。

出版した下記の本は初心者向きに書いたものです。「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」自体は治療家でないと理解できないレベルです。勿論治療家でも全く初めて知るようなことなので、もし手のひら先生スタイルに興味をお持ちなら、それの入口と思ってお読みいただければ幸いです。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川

posted by 手のひら先生 at 15:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月02日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? 10 心臓


2回前の肺の項で紹介しようとして失念しましたのでここに記載しておきます。

今流行しているコロナウイルス対策に少しでも役立てればと思います。

「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」気管食道科 専門医 西山 耕一郎 著 飛鳥新社刊です。
肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい - 西山耕一郎
肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい - 西山耕一郎

3年前に出版されテレビに著者が出演されていました。内臓器官の運動はなかなか難しいものがあります。それを鍛えるというユニークさもある貴重なご著書で、タイムリーな本と思い紹介いたします。
ただし夜中に大声を出してご近所迷惑にならないように願います。

そのほか尿漏れを防ぐスクワットを紹介している鎌田實医師の本とか、血管を鍛える方法を考えたお医者さんの著書など、本当の健康本を紹介いたします。

ところで前回も書いたと思いますが、黄帝内経が書かれた二千年以上前春秋戦国時代の医学では、臓器の関係を国の組織と関連ずけて分かり易く説明しました。

その中で心臓は臓器の中の最上位に位置する王様、君主と呼ばれています。

国を治めるのは君主である。

その君主が斃れれば国は機能せず崩壊してしまう、だから君主は決して病気になるようなことはないという考えなのです。

したがって心臓の経絡、心経を調節のために治療してはならない。

もし治療するなら臣下の腎臓肝臓などを治療することで、遠回りして治療せざるを得なかったのです。

今も経絡を中心にする伝統的な鍼治療は、心臓治療に心経は使いません。かえって悪化するからです。

そのことを説明した本や治療家は今までいませんでした。

なぜでしょうか?

古典にはそのことが書いてなかったからです。

それを私はこのことを読み解いて治療に結びつけることが出来ました。

おそらく誰も心臓の治療に進化論を持ち出した人はいなかったはずです。

ところが鍼灸の世界には達人がいますので、理論を飛び越えて治療してしまう人がいるのですね。

治療内容は知りませんがおそらく気のパワーを、鍼に送り込んで治してしまうのではないかと考えます。

8年ほどまえに脳溢血発症後3年は経過したので、そろそろリハビリを兼ねてサイクリングにと出かけました。

最初はとても疲れましたが2回目になると元気が出ました。

3回目になると不整脈がボコボコ出るようになったのです。

これは苦しいし心配になりました。なんとしても治さねば。

しかし古典通りに治療していたのではすぐ治るわけではありません。

待ってられません。

そこで心臓がどのように作られてきたのかを考えました。

4億年前の祖先は魚でしたが、その心臓は戻って来た血液を再度送り出すという単純なポンプでした。

オートバイのエンジンに例えればツーサイクルのエンジンです。

魚が陸に上がって鳥になった時は肺呼吸になりました。

魚の呼吸は鰓が行いますが、鰓は自ら運動をして酸素を取り入れるわけではありません。

魚は泳いでる時に口をあけてパクパクと水を吸い込み、水が鰓を通過してガス交換が行われるのです。

鳥には鰓はありません、肺が備わりました。

この肺も自ら動く臓器ではありません。自らガス交換をすることはありません。

肺が膨らんだりしぼんだりするのは、周りの筋肉の働きです。中の血液循環をすることはありません。

そこで肺に血液を送るために心臓が役目を担ったのです。

今までツーサイクルのエンジンが、フォーサイクルになりました。

戻ってきた血液を取り込み、次の部屋に送り込んでそこから肺に送る、肺でガス交換が行われるとまた心臓に一旦戻します。

そこから左心室に送り込んでから全身にきれいな血液を送ります。

体のどこかが詰まっていたりすると左心室に負担が掛かり、左室肥大と診断されたり高血圧の原因になったりします。

こう進化してきた心臓を考えて最初に行ったことが、心臓のツボを見つけることでした。

今までだと心臓のツボとされるのは1か所しかありませんでした。

右心房 右心室 左心房 左心室 都合4箇所を発見しました。

次はそのツボの状態を計測することでした。

不整脈は4つの部屋が規則正しく弛緩収縮しないからです。

このバランスを整えるのには鍼治療は独壇場になります。

ただし4つの部屋の強弱、治療ででは補寫をどのていどで行うのかを計測することは技術と経験が必要です。

このことで心臓を直接治療することが可能になりました。

ただし経絡をいじくることは出来ません。それは心臓という臓器は一つではなく2つの臓器が合体したものなので、1つの経絡では調整できないことになります。

伝統的な治療でおこなうと、弱っているところを元気にするかもしれないが、異常興奮をしている箇所をさらに興奮させてしまう危険性もはらんでいます。

このことを数年前にソウルの韓日高麗手指鍼学術大会で発表しましたが、何の反響もありませんでした。理解できなかったのでしょうね。

心経の調整をするならば、補と同時に寫を行うことになりこれは理論的にもできない方法になります。

手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法では、心臓の治療では4つの部屋を個別にツボ調整するものです。

更にフェーズを考えると、場合によっては3か所計12のツボ調整をする可能性もあります。

このことで古代の治療家は「心経を治療してはならない」と戒めたことと思います。

心臓の治療では「手のひら先生の高麗手指鍼療法」では不整脈などの調整は可能ですが、左室肥大など心臓そのものが変化変形したものを元に戻すことはできません。

iPS 細胞を使った心筋細胞の独壇場になるでしょう。

私も左室肥大と言われていますので、やってみたい治療法ですが。

ただし、心臓でも幹細胞は作成されているようですし、将来心臓疾患も免疫などが関係しているなど研究が進めば、手のひら先生スタイルの治療も進化するかもしれません。

手のひら先生スタイルの心臓治療では、心臓をコントロールしている神経の調整もできます。

洞房結節 房室結節 交感神経 副交感神経 上位神経の脳幹神経 も調整が可能になります。この段階になると手のひら先生スタイルでは独自のスタイルで行うことが出来るのです。

以下の図書は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川

posted by 手のひら先生 at 12:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? 9 糖尿病の元凶 膵臓



東洋医学では脾臓と呼ばれていました。

杉田玄白の時代に西洋医学の解剖図を見ました。

その時内臓の大きい今の脾臓を「ヒゾウ」となずけました。

その後今の膵臓が見つかりどうしようかとなり、膵臓「スイゾウ」と造語にしたと聞きました。

中国古代の治療家は改めて優秀であったと分かります。

のどが渇き水をやたらと飲むようになる原因が、暴飲暴食不摂生からくると理解していました。

ところが近年になってインスリンが発見されるまでは、糖尿病の対策はありませんでした。

糖尿病は全身の病と知られていました。

東洋医学では五つに分けて内臓と病気を関連ずけています。

代田文誌さんが医道の日本社から「五行の色体表」として、簡単に関係を見やすくした表を発表しています。

また季節と内臓の関係でも書かれていて、いつの季節がその内臓にとって注意を払わなければならないかが理解できます。

木 火 土 金 水 に 肝臓 心臓 膵臓 肺臓 腎臓 に配当されています。

これは陰の部分なので陽の腑になる、胆嚢 小腸 胃 大腸 膀胱が対になります。

季節も配当されています。

春 夏 土用 秋 冬 になります。

土用?と思いましたか?

土用の丑の日 ウナギの日として知られていますよね。

ウィキペディアでは「土用(どよう)とは、「五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。」と説明されていますが、季節ごとの中間にあるものです。

その季節に関係する臓器の病気が発症しがちなのですが、糖尿病は一年中発症するものだと分かっていたのです。

しかし治療法は難しく食事療法ぐらいしかありませんでした。

ところがこの病気は糖が原因で、糖が体から抜けていくので補給したくなるのです。

更に血管を詰まらせて血行を悪くさせ、ひどくなると壊疽を発症し足を切断することにもなります。

なぜ糖尿病が発症するのでしょうか。

親兄弟に糖尿病を発症したことがあると、遺伝が疑われる場合があります。

しかし全てを遺伝という事にはなりません。その家系全員が発症するわけではないからです。

全ての病気に疑われているのは、誰でも体内に持っているいるウイルスです。

免疫が低下するとウイルスが活性化することが知られています。

誰の身体にもウイルスは存在します。

それが顕在化しないのは免疫システムが正常に働きウイルスを抑え込んでいるからなのです。

仕事でオーバーワークになったり運動のし過ぎをしたり、精神的なストレスが続いたりした時に、口の周りや体に突然ヘルペスが現れたことありませんか。

医者に行っても塗り薬が処方されるぐらいです。

鍼灸治療の世界でも学生の時の30年前は、先生が「糖尿病には鍼もお灸もしてはならない」と説明していました。

それは患者の免疫が低下しているので、患部が膿んでしまうからです。

特にお灸は肌を焼くことで空気中の雑菌を付着させる治療法です。雑菌に対抗するために白血球を増やすのです。

しかし免疫力が低下した身体には逆効果になるので、灸の治療は禁忌とされていました。

伝統的な鍼治療で免疫を上げる方法は、経絡治療で全体の調整することで行う事しかできません。

ピンポイントの免疫を上げる方法はありません。

手のひら先生スタイルの方法とはどのようにするのでしょうか。

糖尿病の治療は難しくなります。治療期間も長くなり、患者さんも通うことが難しくなります。

糖尿病歴が長いと糖のコントロールが難しくなっている場合が治療の効果を左右することになるからです。

さて糖尿病の鍼治療の要点は次になります。

1、免疫度を上げること。免疫特にT細胞免疫もあげられる治療になっています。

2、膵臓(東洋医学でいう脾臓)でインスリンを出す部分のランゲルハンス島が多い、膵臓の体の部分に対応するツボ、尾の部分のツボ を刺激できます。

3、壊疽になるような状況でも10回以内の治療で回避できる。こういう治療法を発明されたのがアメリカ在住の鍼灸師 松本岐子師でした。独創的な方法です。これは体に施す方法なので、私は器具も手のひらに合うよう工夫自作しました。

最近壊疽になってプロレスラーの方が足の切断をしたとか聞きましたが、この方法が多くの鍼灸師に普及したならば救える患者さんが増えるのではないでしょうか。

4、膵臓のツボは進化の過程ではフェーズTの魚の時代に属します。このツボが最も効果を引き出せるツボと考えますが、フェーズUにの鳥の時代 フェーズVの人間の時代にもツボは出てきます。それらをどのように使い分けるかは患者さんの状態になると思いますが、手のひら先生スタイルではそのようにあらゆる場面に対処できるようになっています。

5、免疫が低下する時血流も低下しています。鍼だけでは血流改善が出来ない時ニードルキーパーを装着し、低周波の機械を使って気を強めて血流改善をさせます。

膵臓の病気は全身の臓器に影響します。糖尿病と診断された時には、その影響は全身に広がっていることもあります。インスリンを飲むだけでは諸症状な改善が図られないことが多いのが、過去の治療法から見られることです。

手のひら先生スタイルは従来の治療法とは異なり、進化論を取り入れたこと、膵臓の特性特長を捉えよりきめ細かなツボ刺激が出来るようになったこと、病気の進行に係る免疫を効果的に上げることが出来ること、そして壊疽などの緊急事態でも対処法を備えていること。

これらを備えたのが「手のひら先生の高麗手指鍼治療法」になります。

書籍「手のひら先生の高麗手指鍼治療法」は、本を開いてツボを見つけ鍼を刺せば治療ができるという指導書ではありません。手のひら先生スタイルという、独自の高麗手指鍼をどのようにして考えたのかをまとめたものです。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 11:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月30日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? 8 肺臓という臓器とツボの位置 その2



コロナウイルスに感染し重症化すると肺炎を発症し死に至ることもあります。

喘息薬を早期に処方すると効果が出ると報告されています。

東洋医学では免疫をつかさどる臓器は、肺と腎臓と言われています。

なぜでしょうか?

肺の中は肺胞と言われる小さい小部屋に分かれていて、ガス交換が行われています。

外気を取り入れますが、肺胞の粘膜組織は常に外気にさらされています。

そこでは細菌やウイルス、ほこりなどに対処する武器は備わっていません。

なぜ免疫を維持する臓器の一つとされるのでしょうか?

その一つが東洋医学では肺は皮膚をつかさどる臓器なのです。

皮膚は外から侵入する外敵を防ぐ強力な防護壁なのです。

高麗手指鍼は手のひらに0.1ミリほどの細さの鍼を刺します。

治療後に抜いたら鍼の穴はほとんどふさがって、外から侵入されないようになります。

穴が開いてもすぐ修復されるぐらいですから、皮膚は正常であれば鉄壁の守りを持っているのです。

そのほか東洋医学の考え方は、常に裏表陰陽を対にします。

肺が陰で大腸は陽になります。

この大腸は体内の毒素を排出する臓器とされています。

もう一つの腎臓は尿を排出することと、生きる元気を納めていく重要な臓器として考えられています。

五臓の中で腎は「精」を主ります。

生きるために必要な気力を含めて腎は重要な臓器です。

免役を主導する臓器と考えることは、西洋医学的な考えからかもしれません。

腎は骨と関係するので血液を作り出す意味では、免疫と関係するというのは現代的にも正しいと言えます。

さて手のひら先生スタイルと肺の関係をお話しいたしましょう。

東洋医学で肺の病気を治せているか?

肺の病気と思うのは,肺がん 肺気腫 喘息 気胸 肋間神経痛 乳腺炎 感冒 咳 結核 ぐらいが過去の症例としてあげられるでしょうか。

鍼灸師が行った治療で患者が通った病名になると、昭和を通しては喘息治療でしょう。

あとは肋間神経痛など胸のに関係する神経、筋肉の治療ではなかったでしょうか?

鍼灸師になって有名な先生になられた方で,この道に入られたきっかけが肺結核だった方は何人もいらっしゃいます.

その治療は肺のツボや経絡を使用することはありませんでした.

ペニシリンが発明された後でもお灸の肺結核治療は行われていました.

それはペニシリンでは結核菌を死滅できなかったからです。

ペニシリンで結核菌を不活化させることは出来るのですが、完治させることは出来なかったようです。

不摂生を重ねて再発したという芸能人が昔はいました。

鍼で治したという症例は見たことがありませんでした。

お灸がなぜ効果があったかというと、肌を焼くことで白血球が増加し免疫力を高めるからです。

ただし肺経を使ったり肺のツボを使って治療すると、肺が元気になって結核菌も活性化してしまうからだそうです。

治療は脾経や胃経を使うことによって、食欲増進を図って体力を取り戻すことで、周りから元気にするようにさせるのです。

手のひら先生スタイルの肺のツボは本に載っている場所にはありません。これはフェーズTのツボになります。

正確に言うとフェーズUに現れるツボが正確な肺のツボになります。

図に掲載されている肺のツボは、フェーズTになります。

勿論フェーズVにも肺のツボはあります。

しかし最も効果があるツボはフェーズUのツボになります。

なぜそうなるのかというと、進化の過程で我々の祖先であった魚は、鰓呼吸をしていました。

それが陸に住むようになって肺を備えて肺呼吸をするようになり祖先も鳥になっていました。

では何故このツボは今まで見つからなかったのかというと、ほかのツボと重なってしまうので見つけられなかったと言えるのです。

このことは手のひらの中のことで、体の場合はツボの位置どうしは離れているので、同じことがいえるか否かは検証していないので正確なことはことは言えません。

手のひらの場合は肺のツボは教科書に描かれているところとは離れています。

肺の治療法が効果が出なかったとすると、ツボ自体の取り方が正確ではなかったことによるのではないかと考えています。

肺の難病の肺がんは欧米では対処法がないとされて、発見も治療も行われていないと10数年前に聞いたことがあります。

それほど肺の病気は治療が難しいと言えるのでしょう。

そのほかにも肺の難病と言われるものはあります。

肺気腫などは酸素を取り入れることが出来なくなり患者さんは苦しいでしょうね。

手のひら先生スタイルになってから肺の難病を治療したことがないので何とも言えませんが、フェーズ理論を使った肺治療では効果がより効果が望めるのではと考えています。

この本では高麗手指鍼の治療法を解説していません。手のひら先生スタイルの手指鍼とは、どのように考え出されたかを解説しています。このツボを使えばリウマチは治せますとは書いてありません。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 17:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月29日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? 8 肺臓という臓器 その1



手のひら先生スタイルというのは、フェーズ理論を高麗手指鍼に取り入れ進化論と結び付けた独自理論です。

しかし2000年以上前に書かれた東洋医学の源典、黄帝内経素問霊枢十八巻に書かれている以上の進化は出来ませんでした。

それは近年西洋医学が劇的に進化してきた分析力解析力の成果を取り込むことなく、ただひたすらに過去の文献を読み解くことに腐心してきたからでした。

確かに漢文で書かれている書物で、現代の日本人が読むこと自体困難なものになっています。

学生時代鍼灸学校に台湾の学生が在籍したことがありました。

その生徒が授業で古典の解説があった時、『やっと分かりました。台湾人ですが漢字は読めても分からなかったが、このように日本式の読み下し文で初めて理解できました』と。

漢字が母国文字の人間でさえ、今では意味を理解すること自体難しくなっているのです。

素問は「焚書坑儒」で焼失されたと言われたあと、様々な本が記憶を頼りなのでしょうが素問霊枢を名前を変えて出版してきました。

更に日本には長い期間を通して様々な本が入って来たので、日本の研究者が現代語訳した本が、実は元の素問を後の人間が書き加えて編纂したものだったことがあります。

いま使われている素問霊枢経は、台湾の故宮博物館にあった本と仁和寺の宝物倉の本を合体し、これが紀元前にあった黄帝内経素問霊枢経であっただろうとされています。

私も入学前に古書店にあった「類経」を読めもしないのに、将来役立つだろうと購入してしまいました。

漢文を読むことも難しいし、いわんや文字は時代によって意味が異なるそうで、私の手には負えなくなっています。

それだけではないですが、先達はこれを読み解けば治療に役立つはずだと思ったか、現代語訳や解説書が多く出版されてきました。

多くの病気は二千年の時を経過しても変わらないでしょう。

しかし昔はなかったような病気や、まったく新しい病気も出てきています。

現代は高性能な分析機器があります。

MRI、CT、レントゲン撮影機器 血液検査機器 解剖学 生理学 の進化もあります。

おそらく明治時代以前は分からなかったあったガンは、それまでは原因不明とされたか腹部の病気の一種として処理されていたでしょう。

それが今は細胞を検査する、生検をしてどのようなガンであり良性か悪性かも診断されています。

東洋医学では感染症は禁忌として取り扱い出来ませんが。

癌などは進行性のものは一部の達人、私の先生の金成万師のような方でないと治療は出来ません。

ただし予防、東洋医学では「未病を治す」として、病気にならないように体を保つことは出来ます。

経絡の気のバランスを保つことによって可能になります。

鍼も様々な用途によって種類がありますが、このような需要には神経を調整する目的の近年の鍼灸術では不可能な領域になります。

発症後は西洋医学の治療になったとしても、発症しないようにすることは東洋医学でも引けをとりません。

では伝統的な鍼治療ではどこまで治療が可能で、どのように進歩していくのかを見てみます。

手指鍼学会会長、柳泰佑(ユ・テウ)師が日本人鍼灸師に講義してくれたことがありました。

日本でだったか韓日学術大会が開催された時だったか失念しましたがこう仰っていました。

「いくら過去の文献を研究しても病気を治すことは出来ない。いまは現代医学が進歩しているのだから、それを取り入れられるようにならないといけない」そのような意味だったと思います。

二千年前は今のような分析方法がなかったので、疑問に思っても彼らの力では分からなかったことが山積していたはずです。

それが心臓の経絡「心経は調整してはいけない」の戒めになってきたわけです。

それが二千年間「心臓は臓器の中では君主であり、君主が斃れたら国は亡ぶ、従って王様は病気になるはずがない。したがって治療をしてはならない」と訳が分からない戒めで教えは守られてきました。

だれもこの説明は出来てこなかったのですが、私が進化論からこの意味を読み解いたのでした。

黄帝内経には多くの説明がつかないことや謎があるようです。

それはいかに優秀な当時の治療家であっても原因が分からなっかったので、治療をしてこれはやってはいけないと思っても、説明できないので戒めとしてまたは禁忌事項として残したのでしょう。

さて東洋医学を進化させるためには、東洋医学として分析できる方法が必要なのです。

中国や韓国にはこの診断方法が限られたものしかありません。

診断方法として中国から伝わって来た方法はありますが、MRIとは言わないでも検査・診断・研究に使うことが出来る、ツールとしておそらく日本で開発されたものがいろいろあるのです。

大村恵昭博士のバイ・ディジタル・オーリングテストなどは代表的なものです。

入江正先生の入江式フィンガーテストも使い勝手が良いものです。

更に戦後に間中義雄博士を中心に開催されていた、鍼灸トポロジー学武会では様々な機器や道具が発明されました。

例えばマグレインなどは整骨院などでよく使われているようですが、診断器具としても使うことが出来ます。

ちいさな磁気、磁石も治療にも診断にも使うことが出来ます。

更にオーリングテスト試料を使うことで、東洋医学でもより精度の高い診断即治療が出来るはずです。

さらに中国の文献は現代語訳で読めるし、少ないですが韓国のソン・ウゲ 高麗手指鍼も日本語訳もある、ノジェ式の耳鍼法は何冊も出版されています。

語学が堪能ならアメリカでも簡単にネットで取り寄せられます。

さらに日本の鍼灸の先達は様々な独創的な研究をされていました。

しかしその中に鍼灸の根本的な考え方を変えるようなものは出たことがありませんでした。

ノジェ博士が考え出したフェーズ理論も、その意味を解明してはいませんでした。

私がこのフェーズは進化を表していると解明したのは私ですが、日本には三木茂夫という「生命形態学序説」を著した先生がいたことで、フェーズの意味が解けたのです。

さて前置きはそのくらいにして、肺または肺臓とは何か?

いまはコロナウイルスで肺炎を起こし死の原因になると恐れられています。

私たちは肺で呼吸して酸素を取り入れ、炭酸ガスを吐き出し血液を全身に押し出し生命活動を維持していると習いました。

肺の役割を解明したのは、西洋医学では200年も経っていないそうです。

ところが二千年前の中国では肺の働きは分かっていたのです。

黄帝内経には「人間は天の清気(空気)を取り入れ、地の気と混ぜてエネルギーに変える」と記されているそうです。(ここのところは授業だけの知識なので、ご自身でお確かめください)

すでに二千年以上前に肺は空気を取り入れ、生きるためにエネルギー交換をする場所だと理解していたようです。

その肺という臓器は、最初の祖先魚の時は備わっていませんでした。

陸に上がるようになった時の両生類の時に現われていて、さらに進化した鳥の時代は完全に肺のみになったわけです。

次回に続く
ご注意!高麗手指鍼とはどのようにして治療するのか?訓練や指導書ではありません。高麗手指鍼で治療したいなら講座受講をしないとなりません。本を見て素人でも出来る治療なんて危ないですよネ!
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 14:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月28日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? その7

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川

著書「手のひら先生の高麗手指鍼療法」をお買いいただきありがとうございます。

高い評価を頂くこともありますが、何か勘違いをしているのか逆の意味で怒って高評価をされる方もいます。

下手のうえ汚い文字でファンレターと思うような葉書を頂きます。

さて原稿を1か月で書き上げたのですが、コンセプトは鍼治療を良く知らない方へのレクチャー、鍼治療とは腰痛肩こりだけではなく、様々な病気に対しても効果がある可能性がると知っていたきたい、さらに少しだけでもこの方法は人間の進化を手のひらの中にに読み解いたものだと知っていただきたきたかったのです。

ほんを開けばツボの名前が載っていて、鍼を刺せば病気が治るなんて書いてはいません。残念ながら期待には添えなかったようです。

鍼灸と進化論?

そんなの聞いたことがないよう〜。

当たり前です今まで誰も言ったことがないどころか、知らない世界ですから。

知らない、間違った知識を得ている、馬鹿にしている、見下している、毛嫌いしている、簡単だと思っている、それら偏見をちょっとでも直そうという目論みもあったのです。

シンプルなほど実は理解が難しことは体験されたことがあると思います。

知られたエピソードですが、天才数学者ガロアの残した群論の証明が、あまりにシンプルすぎて100年後に発見され評価されたのです。それとは比べられないのですが。

私は数学が好きなのだけど苦手で群論など見ただけで目が回ってしまいますが、簡単に見えるほど実は理解することが難しいことは世界にごまんとあるのです。

西洋医学と東洋医学は今は世間の評価は雲泥の差がついていますね。

しかし明治時代に医師法が出来た時から、鍼や漢方医は社会的に貶められ続けてきたのです。戦争をするには役立つのが外科医だったからです。

現在医師になるにはお金がないとなれないし、勉強もできないとなれませんしね。

以前富家さんという医師でジャーナリストの方が書いていましたが、医師が社会的に評価されるのは自分が(一般の人が)勉強しても入れない医学部を卒業しているからだ、こう書かれていました。

人格者だから尊敬されるわけではないそうです。

江戸時代鍼灸師は今のホームドクターの存在だったようです。

鍼灸師は今では簡単になれます。

入学も簡単ですし資格試験も真面目に3年通って学べば簡単に取得できます。

しかしそこからが違います。

医師は卒業とともに仕事につけますし食べていけます。

鍼灸師は卒業したと同時に学びに入らなければなりません。道なき道を自分で見つけて進まなければなりません。

それで皆の目標の開業が出来るものは、昔は30人のクラスで1人、今は学校が増えたので100人に1人ぐらいになったそうです。

昔の統計ですが、1日患者を診る治療院の中央値は3人でした。

10人なんて数えるところは少数で、何十人のところは本の数えるほどでした。

更に鍼のみの治療は少なく、マッサージも含まれていた統計であったでしょう。

鍼灸の世界に入るのは本当に難しいのです。

ツボに鍼を刺せばだれでも病気を治せたら誰でも鍼灸師になれます。

私は定年後のセカンドキャリアにいいかなと考えて入学しましたが、多くの生徒は卒業すれば一人前になって稼げると入学してくるみたいです。

その幻想は1年も経たないうちに砕かれてしまいます。

先程述べたように先輩から1クラスに1人しか開業は出来ない、それも卒業後に弟子入りして10年経たないと開業は出来ないと知るのです。

弟子入りという函谷関に比べられるくらい、難関がこの弟子入りというものです。

弟子入りするにはまず先生を探すという高いハードルがあります。

その前に勉強してどのような鍼治療にこれから進むかを決めなければなりませんね。

勿論誰も教えてくれませんし、道標なんてものは全くありません。

上皇后さまの心臓手術を行った天野医師は、何浪かして医学部に入った後先生を選んで修行したと聞いています。

初めは断られたが何度も懇願して弟子入りし、次々とレベルアップしてとうとう頂点にたどり着いたのです。

医学の世界は文献や雑誌書籍、様々な資料を取り寄せれば自分の目指す道は見つけられるかもしれません。

鍼灸はそうではないのです。

ある先生の言葉ですが「本など読んでも本当に治せることは書いていない。感覚や感触で診断できてもそのことは書いていない」

何年もかかって苦労して獲得したことを正直に披露しても、鍼灸師にとって特になることは何もありません。

江戸時代に視覚障害者で、将軍の主治医検校の位にまでたどり着いた、杉山和一師は自分の流派杉山流として門外不出として技術を広めました。

それ以来かどうかは分かりませんが、石田流とか様々な流派が存在しました。仲間内の治療法として共有されてきました。

今現在私が学生だったとした場合、まずどのような鍼治療に進もうかと考えますね。

頭の先から見ていくと、朱氏頭皮鍼 山元式新頭皮針 眼針法 顔全体に鍼を刺す美容鍼 耳鍼法(中国式とフランス式) 忘れてしまいましたが瞼に鍼を刺し脳溢血後遺症に対処する鍼 体に刺す伝統的な鍼治療(中国式 日本式) 高麗手指鍼 手針足根針 が鍼を刺す方法としてあるでしょうか。

また気の流れを調整する経絡治療、神経の調整をする刺し方 もあります。

長い鍼 短い高麗手指鍼のような鍼もあります。

敢えて血を出す瀉血という方法もあります。

刺さない鍼、打鍼法という日本で生まれた技術もあります。

これらだけでも学生時代の3年間に自分の進む道を決めるのには難しことです。

更に鍼灸師として学ぶことが難しい、一生学べないかも知れないのが治療家の気です。

「お前ら鍼もあんまも同じことで治しているんだぞ!」先生が授業中に怒って言った言葉です。

あんまを馬鹿にした生徒がいたのでしょう。

治療家の気は学ぶことが難しく、弟子入りをして先生からそれとなく譲っていただくのが最も早く習得する方法なのです。

しかし弟子入りが難しい。

まず鍼の種類を選ばなければなりません。

そしてその鍼の先生を探さなければなりません。

しかしその先生が治せる人であるか否かこれも分かりません。

本を何冊も出していても治せるとは限らないからです。

はりを決めて弟子入りが願ったけれど、先生と相性が悪ければ気を譲ってもらうなんてことはかなわないことです。

弟子入りも2年過ぎれば卒業です。

その後の治療は自分流の治療を作り上げることになるでしょう。

鍼灸師になるには資格取得は簡単です。

学校は資格取得のためのもので、治し方を教えてくれる学校ではありません。

高校や大学とは全く違います。

燕の巣で待つ雛のように、ピーピー泣いていれば親がえさをくれるようなところではありません。

雛だって泣き方ひとつでえさにありつけるか否か、変わってしまうと聞きました。厳しいですね。

本意書いたのは高麗手指鍼のことです。治し方を書いてある本ではありません。

本はきっかけであってそれをみて素人が治療できるわけではありません。

リウマチはこの薬を飲んでください、癌ならこのくするですよなんて医師が本に書くことはありません。

同じなんなんです。

鍼灸は訓練されたプロフェッショナルの行う治療なのですから。
posted by 手のひら先生 at 12:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? その6



手のひらに気が流れているなんて発想は、鍼灸の歴史でも画期的な発見でした。

それが何で韓国で!そう思いませんか?

鍼灸二千年三千年の歴史と言われている中で、何で韓国で手のひらの経絡(気脈と高麗手指鍼学会では呼んでいます)を発見したのでしょうか?

天才が韓国にもいたなんて?不思議じゃないでしょうか。

それは韓国を下に見ているからじゃないでしょうか。

鍼治療は中国に始まり仏教伝来645年とともに日本に伝えられたので、本場は2か国と思っているのでしょう。

ところが経絡治療と日本では言われている、気の調整方法理論は中国でも日本でも完成していません。

大正時代に代田文誌さんによって有名になった、「澤田健」というお灸と整体でリウマチを治療していた方がいました。

代田文誌著「鍼灸真髄」医道の日本社 刊には、リウマチの意味は流れるというドイツ語の意味で、治すのは簡単ですよと書かれています。

その治療の肝心な中身は一切書かれていません。

それは口述者があえて書かなかったか(昔は肝心なことは書かなかったと聞いたことがあります)、または見落としたか(真髄を見通す力がなかったか)です。

この澤田健師は日本が韓国併合していた時に、渡韓して何年か放浪したそうです。

ただ何をしていたのか何を知ったのかは謎ですが、帰国してから「リウマチは腸に熱があるから発症するのだ」と主張を始めたのです。

何かを韓国で学んできたようなのです。

私が通った東洋鍼灸専門学校の創立者「柳谷素霊」先生も渡韓の経験があります。

韓国では知られているそうですが、韓国では「米屋」を開こうとしていたそうです。

それを聞いた時「米屋?」と思いましたが、愛人がいたので資金稼ぎでも目論んでいたのでしょうか?

柳谷素霊という方は写真で見てもいい男に写っていますし、4回も結婚したそうで相当持てたと聞きました。

男前だったのは分かれた奥さんからには、誰一人として離婚裁判は起こされなかったそうです。

それは、知りたいですか?

家を出る時財産全部を残した来たからだそうです。素霊先生は儲かっていたそうですね。

その話はまたの機会にしましょう。

4回目の奥さんが通っていた時に生徒だったので、4回目になるとさぞ美人にだろうと事務室ののぞき窓からかがんでみたことがありました。

色黒のおばあちゃんでした。

良くある話です。

素霊師は帰国すると「古典に還れ」と唱えて、近代的な鍼灸運動を始ました。

なぜか自分では研究を行わず、二人の弟子岡部素道師と井上恵理師に任せたと言われています。

そのいきさつは当時の担当の先生方も口を濁していました。

私が推測するのは、以上のお二人とも韓国で舎岩というお坊さんの「舎岩五行鍼」理論に触れたのだと思います。

完成した経絡調整理論を持ってきたのでは、併合した国の人間がそのまま持て来たのではまずいと考えたのではないでしょうか。

めんどくせー国ですね日本は。

そこで自ら行わず弟子に研究させたのですが、未だに完成しないという体たらくになっています。

私は自分が使っていることもあり「舎岩五行鍼理論で良いと思うのですが」。

ああだこうだ中国人みたいにこじつけをしまくって、治せないより実際使って治せればよいのです。

舎岩というお坊さんと高麗手指鍼の発明者であり手指鍼学会会長の柳泰佑 師は天才です。

石川啄木だって手のひらを何年見つめていても、経絡があり気が通っているなど見つけられるはずないからです。

中国では紀元前256年に黄帝内経素問霊枢経を考えた治療家以後は、目立って優れた方は出てきていません。

漢方薬の方で傷寒論の張仲景が出てきてから、鍼よりも漢方薬の研究の方が私には顕著な発展があるように見えます。

また紀元後に現れ記述されている外科手術も行っていた達人は、おそらくトルコやイランのあたりに住む、ギリシャ外科学を修めた出稼ぎであっただろうと推測されています。

日本では鍼灸を研究しようとすれば、西洋哲学西洋医学からの鍼治療も中国哲学東洋医学の鍼治療を学ぶことが出来ます。

そのほかカイロプラくティックもマッサージも 日本のあんまや気功についてもありとあらゆる観点から鍼灸を考えることが出来る環境にあります。

韓国では鍼を研究しようとしても、入口は専門学校ではなく医学部に進まなければ開かれていません。

中国では楊貴妃にトチ狂って国中の本を焼かせた、玄宗皇帝の焚書坑儒を行ったので、過去の文献を失ってしまいました。

その後文化大革命の時にもそれまでの継承者たちを殺しているので、引き継いだチンピラと言われている紅衛兵になると、鍼のレベルは相当低下したと言われています。

耳鍼がポール・ノジェ博士が発明した時も、鍼は我が国の伝統的な医療であるとして、耳鍼のツボを描いたのですがそれはノジェ博士の図をそのまま真似したものにすぎませんでした。

ノジェ博士のフェーズ理論を取り入れようにも、あたまが追い付いておれなかったのでしょう。

と言っても博士の理論は未だに日本でも、ダイエットに効くぐらいにしか思われておらず、残念な結果にはなっているのですが。

中国の鍼治療は気のパワーがなければ使い物になりません。

韓国の鍼中国的な鍼は大きな進歩はありません。

高麗手指鍼は入口が医学部入学と足かせがあるため、発明当時から進歩が見られませんし、気のパワーが治療の中心で中国と似ています。

いまだに鍼の資格取得者は少なく鍼治療を行う人は少なく、治療は行われないか温灸などの民間療法になっています。

日本では長野式という鍼治療を分かり易くまとめた新しい方式が出てきたのですが、長野先生が無くなられた後起きたブームは消えてしまったのではないのでしょうか?

一番弟子の松本岐子師はアメリカ在住という地理的ハンデがあります。

長野式は脈診の大家と言われる長野先生の方法を、共通感覚として生徒が共有できない大きな問題がありました。

このハンデを克服しようとするのが松本岐子師の「キイコスタイル」なのですが、日本では定期的にセミナーが行われているようですが分かりません。

さて鍼治療は世界中に広まっているようです。中南米にも広がっているようです。

その中身は中国国内では喰えない中国人鍼灸師が、世界中に飛び出した結果広まっているのです。

果たして彼らが基礎的な訓練をされているか否か?

おそらくそうではないと考えられることは将来的にも問題を引き起こすことでしょう。

現に現地では無資格営業で規制も掛かっていないことで、医師会などともめることもあるようです。

神経刺激、ツボ刺激が中心の鍼治療でしかないでしょうが、それが鍼灸だと世界の人達が認識することは危ないなあと考えているところです。

日本の鍼灸や手のひら先生スタイルの高麗手指鍼が世界中に広まれば素晴らしいでしょうが。

それにしてもコロナの影響で韓国の手指鍼学会の売り上げも、いまや10分の一に下がっているようなので心配です。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 16:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月25日

高麗手指鍼 手のひら先生スタイルとは? その5 脈絡叢の重要性


「神経免疫学革命」脳医療の知らぜざる最前線 ミハル・シュワルツ&「アナットト・ロンドン共著 早川書房刊。

やっと読み終わりましたが、分野が違うので理解が難しかった。

肝心なことは病気の発症も老化も、すべて免疫機能が働かなった結果である、そのことを発見した説明でした。

存在は理解はしていましたが、血液脳関門について初めて意識しました。

脈絡叢で脳脊髄液が作られることは理解していました。

『所定の条件下で能動的な関門のように振る舞い、脳に入る免疫細胞を丹念に選んで備える』ことは知りませんでした。

つまり脳の状態を正常に保つには、血液脳関門をリンパ球を通過させることは難しく、脈絡叢を使った方が役に立つことが分かりました。

ただし彼らは手段として薬しかないので、脳の免疫を研究治療することはたやすいことではないようです。

手のひら先生スタイルでは脈絡叢のツボもあり補寫の技術は備わっているので、脳の免疫を正常に保つ方法はあると言えます。

勿論フェーズT〜Vまで脈絡叢のツボは見つけ出しております。

将来サウンド・アキュパンキュチャのためにも、対応する音も発見しています。

東洋医学としては検証することは現時点では難しい。

将来的にはMRIやfMRLによって検証する必要があります。

この研究は読み終わってみると、かなり画期的なものだと分かります。

今までの常識を破って免疫の視点から脳疾患の原因を究明しています。

話は少々脱線しますが、老後の備えに昔株を購入しました。

患者さんの勧めでバイオベンチャーの株です。

アメリカの治験ではフェーズツーまで進み、補助金なども得ていて薬の認可にそこまでというところに来ていました。

脊髄損傷の特効薬として期待されて成果も出ているのですが、脳梗塞に広げた治験結果が良くなかったという事で下落してしまいました。

自分の幹細胞で行っている場合は、テレビでも紹介された通り結果は良いようですが、誰にでも簡単に処方可能な他家細胞を使った薬だと、脊髄より上の脳神経にはまだ結果が伴わなかったようです。

本を読み終わってこのことを考えてみると、単に処方や治験のやり方が誤っているわけではなく、このような結果は免疫の状態が正常でなかったのかと考えます。

まだ脳の免疫という考えは一般的ではないのかもしれません。結果がでて株が値上がりすればなあ?

緑内障も現代では難病になっています。

少し前は白内障はレンズ入れ替え手術をすれば治る、緑内障も減圧手術をすれば治ると言われていました。

今は緑内障を発症していなくとも、緑内障の疑いありと診断されます。

つまり免疫不足から起こる病気と考えれば、緑内障は難病になるという事です。

しかし免疫の病と考えれば西洋医学的には難病になるのでしょう。なぜなら免疫を正常にする方法はないからです。

脳の疾患として取り上げられているものは、アルツハイマー、ルーゲーリック病(ALS)多発性硬化症、パーキンソン病、認知症、うつ病、自閉症など。

これらは難病として取り上げられますが、脳神経の損傷部分を修復することは大変になります。

それよりも免疫を正常に保つことがこれらの病気に対しては重要であることが分かります。

しかし本来なら脳血液関門が免疫を保つのには重要と考えるところが普通でしょうが、今回の研究では脈絡叢からもリンパ球が入り込んでいる発見をしたことが重要でした。

一般的に脳脊髄液はあまり知られていないはずです。

追突事故でむち打ち症になった時、後遺症として頭痛が続くなどの原因が、脳脊髄液の減少にあると知られていることぐらいかもしれません。

脳脊髄液は脈絡叢から湧き出して脳を巡り、くも膜の中を巡って最終的には8つある穴から排出されると言われています。

血液のように流れるわけではないのですが、循環していることを発見したのはアメリカ発祥のカイロプラクティックを行っている、カイロドクターと呼ばれる方が見つけ出したそうです。

第3脳室とか第4脳室とか呼ばれる大脳辺縁系に属する場所から、脳脊髄液が排出されています。

我々鍼灸師ではその中身成分は分からないのですが、リンパ液とほぼ同じと考えられます。

上記の本の中にもマクロファージが脈絡叢を通って云々と書かれていますし、血管を補完するリンパ管のような働きと考えています。

さて手のひら先生スタイルからの見方です。

脊髄炎による後遺症なのでしょうが、歩行困難になった患者を診たことがあります。

数回の治療で歩行できるようになり治っていました。

独自の免疫調整が効果を出していたと考えていました。

脊髄の治療なのでどこから免疫の調整を行えていたのか?

今まで疑問でした。

くも膜に覆われている脳脊髄液に空いていると言われる穴から、免疫調整をするリンパ球T細胞が入り込むのかと考えていました。

どうやら思い違いで脈絡叢が入り口だったようです。

改めて検証し直すと、脈絡叢は数か所ありました。

現在妹のパーキンソン病は鍼治療はしておらず、サウンド アキュパンキュチャで音の治療を行っています。

震顫が顕著な症状ですが、それが起きる朝晩の時間帯でも起きなくなりました。

免疫調整の音はフェーズT〜Vまで入れておりますが、効果がこれだけでも出るという事です。

更に脈絡叢の調整をすることで、脳の免疫を中心にして調整すれば、うつなど精神疾患は結果がでるのではと考えられるようになりました。

ただ本に書かれているような、ALSになると過去に治療経験があり、その時得体のしれないものに向かって治療しているとおもった経験があります。

ALSを発症する前から準備することは難しいでしょうから、現時点ではまず遺伝子治療が最優先になるのでしょう。

これから脳疾患の治療には、脈絡叢を正常化することと、T細胞免疫の活性化、身体全体の調整、これらが重要であると考えられます。

手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
手のひら先生の高麗手指鍼療法 - 和正, 長谷川
posted by 手のひら先生 at 17:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする